以下の方法は 師匠K氏と私のロードバイクで うまくいった方法です。全てのロードバイクで うまく行くとは 限りません。改造は自己責任でお願いします。勿論 シマノは 推奨しない使い方です!
フロント26-38-50T リア13-34T
ブルベ等で400km以上 走行すると、かなり脚はへたってしまいます。ですが ブルベは最長1,400kmまであります。へたった脚でも 12-15%と言う急勾配を 登らないとダメな場合もあります。そう言う時に フロント・インナー26T リア・ロー36Tがあると、かなりな激坂でも 登ることができます。
(まあ 激坂だったら、疲労防止の為に 引いて上がっても いいのですが(笑)
軽ければ 膝を痛めてしまう心配もありません。しかし 下記のように トータル・キャパシティが47Tにも なってしまいます。
フロント:50-26=24T
リア:36-13=23T (マウンテン用のスプロケを使用。写真は34T)
合計 47T
通常のロード用リア・ディレイラーでは トータル・キャパシティはGSでも40T程度です。また最大36Tものスプロケをつけると ロード用のリア・ディレイラーでは スラント角が不足します。
シマノのマウンテン・バイク用リア・ディレイラーM771や M772(M771の薄型版)は シフト・ワイヤーの引き量が、シマノの 9, 10速のSTI(変速レバー)と互換性があります。
(マウンテンバイク用の10速レバーと ロード用の11速STIとは、引き量の互換性がないそうです)
M771とM772は プーリーをSGS(一番長いもの。GSでもプーリー・プレート交換でSGSに変更可能)にすると、トータル・キャパシティは45Tです。トータル・キャパシティは+2程度なら 問題ないので、これでいけます。
(M771やM772は 9速用のリア・ディレイラーです。ですが STIが10速用なら、10速全部変速します。変速数はSTIに依存します。あとM771は インデックス・アジャスターがありません。シフト・ケーブル内臓のものだと、インデックス調整ができなくなります。そう言う時は 下記のようなアジャスターを買います。
シフト・ケーブル・アジャスター )
シマノのガイド・プーリーは、微妙に左右に動くセンタロン機能があるので、センタロン機能が無いプーリー(社外のプーリーか、シマノのテンション・プーリ)に変更した方が、変速がうまく決まるそうです。
フロント・アウター+リア・ローで チェーンを一番短くします(この時に リア・ディイラーが 前に動く余裕があれば、リア・ディイラーが壊れる事は ありません)。
フロント・インナー+リア・トップで チェーンがプーリーに接触しない事を 確認します。
(軽く接触していても、実走時はあまり使わない組合せですし、負荷がかかると下に弛むので 数kmくらいの走行なら 全く問題ありません。実際に1-2km 走ってみましたが、接触する音は 聞こえませんでした)
リア・ディレイラーのBテンション・ボルトを 一番緩めて、プーリーが 一番スプロケットに近づくようにします。それでも 私のロードでは トップ11Tと12Tは 変速時に歯飛びしてダメでした。トップ13T以上ならOKなので ジュニア・スプロケの活用も 考えられた方がいいです。K師匠は15Tをつけているそうです。
(13-36Tなんて スプロケは売ってないので、下記サイトを参考に 手持ちや中古のスプロケを 分解して組み合わせました。又は トップ13Tとセカンド14Tを 別途買い、それ以降を15T以上の組合せにするかです。
「近道はよくないけど」
余談ですが、スプロケのトップとセカンドは 微妙に厚みや形が違っていて 互換性がありません。嵌められますが、例えばトップの代わりにセカンドを使うと ガタができます)
フロントも通常のチェーンリンクですと インナー30Tだと思います。これを シマノ(バイオペース等)やスギノの 24Tや26Tのチェーンリンクに 換装します。30Tより下になるので チェーンが落ちやすくなります。なので 薄いワッシャーを入れる場合もあります。
(K師匠は入れたそうです。私は入れたら チェーンが 稀にインナーとミドル・チェーンリンクの間に挟まるので、取りました。0.3mm程度の薄いものでも不可でした。ディレイラー調整で内側に落ちにくくしました。それから 300-400km乗ってますが、落ちたり挟まったりした事はありません。
ロード用のフロント・トリプルはもう絶滅寸前で、シマノも新規に発売は しないようです。
K師匠がいろいろ試行錯誤されて やられた事を、私が教えてもらい やってみました。このブログを書くのもK師匠のOKをもらってます)