日本で売れている投資信託の上位に 半分くらい毎月分配型(毎月決算型)の投資信託が 入っています。ですが 理論的には大変効率の悪い仕組みです。金融庁からは 経済的合理性もないと酷評。楽天証券の山崎元氏も 弊害も多いので廃止すべきだと)
少しでも儲かっていれば、解約時に総受取額は 必ず下記のようになります。
分配金総額+毎月分配型の < 分配しない型
(分配金を再投資しても 大小関係は変わりません)
確かに解約直前に暴落していたり どんどん値下がりしている場合は、毎月分配型の方がいいです(毎月自動定額解約サービスで もっと安い費用で同じリスクヘッジができます)。ですが、使う6-8年前に 全額安全な国債や定期預金等にしてしまえばいいのです。戦前の恐慌やリーマンショックでも だいたい5-7年で回復しています。どんどん値下がりするのなら 解約してしまえばいいのです。
毎月分配型は、
- 毎月の普通分配金から 20%強の税金を取られる。課税繰り延べ効果と複利効果を損なう
(元本払い戻し金は無税)
. - 2012年までの5年間の分配金の8割が元本払い戻しの 蛸足配当
(2016年は 大部分元本払い戻しだそうです。自分のお金を バカ高い販売手数料と 毎日運用報酬を日割りで引かれた後で戻って来て、何がいいのか?)
. - 毎月定額分配のために、資産単価の高い時は少なく 安い時は沢山、売り手数料を資産から引きながら 効率悪く無駄に処分している。儲けるためには 高い時に沢山、安い時は少なくか売らないのが当然。
. - 運用が複雑になるので 他のものに比べて運用報酬も高めになる(毎月分配型の販売手数料は3-4%、運用報酬は1.5-2%。インデックス型(ほとんど分配しない)は 同0%と0.5%程度。予測できない運用成績と違い、この差分は確実に悪化する。10年で13%以上確実に違ってくる)。また 毎月の振込み手数料も 微々たるものだがコストに入っている
.
(自分で必要な分だけ 1-6ヶ月に一度程度 解約すればいいのだし(基準価額も下がりません)、下記のように 毎月一定額を 自動的に解約してくれる仕組みもあります。運用報酬の割高な 毎月分配型(決算型)の存在意義は ありません。
・SBI証券 投資信託定期売却サービス
・野村證券 定時受取サービス
・SMBC日興証券 定期引出サービス
・ありがとう投信(直販) ライフサポートサービス
.
10年で確実に13%以上損する(100万円なら13万円以上)と 思えば、口座を新たに開設する手間をかけても 十分見合うと思います。ネットなら住んでいる場所は 関係ありませんし)
. - 毎月分配の為に、現金の比率を高めておく必要があり、全体の運用効率を確実に落とす。
. - (毎月分配型がなりやすい)基準価額が右肩下がりで、総資産残高が減少しているような投資信託は 特に注意です。まともな運用が 困難になり、損失をかかえたまま 繰上げ償還される(保有者が 一番損失をこうむる)可能性が 大変高くなります。
よく
投資金額 < (解約金額+分配金総合計)
ならば いいじゃんと言う論理を聞きます。同じような利回りの投資対象に投資して、儲かっていれば 分配しない方が たぶん1.2倍から1.5倍以上は 儲かってました。こちらが 損をしても、販売側と運用側は確実に儲かってます。
(業界平均で 運用報酬の半分くらいは、販売側にいっているそうです。と言う事は 運用報酬1.5%なら 運用側は0.75%しかもらえない事になります。これで まともな運用ができるのでしょうか?)
勿論 そんな遠い先の利益よりも、毎月入ってくるお金がうれしい方は 上記の毎月自動解約サービスを利用されれば いいのです。バカ高い販売手数料と運用報酬を 払う必要は全くありません。
毎月分配型は必ず損するわけでは ありませんし(トータルリターンがプラスなら 分配金を含めて 儲かってます)、中には高い販売手数料と運用報酬を払いながら、それを上回るような成績を上げている投資信託もあります。ですが、少数ですし 事前に予想も困難です。分配金余力も これから買う人には あまりいい指標では ありません。そもそも非常に効率が悪いです。
また 毎月分配型は 売れていたので、分配しない投資信託に存在しない 資産(アセット)クラスのものも あります。どうしても このようなものに投資したければ、効率の悪い毎月分配型を選ぶしか ありません。
(ちなみに こんなに毎月分配型の投資信託が売れているのは 日本だけの異常現象です。世界の毎月分配型の大部分が日本で売れているとか。アメリカでは 誤解を与えるとして 分配金に元本を含める事を 禁じてます。
通常の商品と違って 投資信託売れ筋ランキングなんてのも 全然当てにならず、だた売っている証券会社等の 営業力ランキングになっているのでしょう)
2016.03.9追記
金融庁のレポートより引用(P.65)
「• 分配金利回りのランキングを公表する等、分配金利回りの高い投資信託が運用成績
が良いとの誤解を与えかねない情報提供を行っている事例
• 運用内容が同じ投資信託において、年1~2回の決算分配型のものがあるにもかかわ
らず、経済合理性に欠ける毎月分配型による再投資を行わせている事例
等、商品特性を正しく伝えた上で顧客に選択をさせているとは言い難い事例が見られる。」
残念ですが・・・・投資の動機についての考え方が浅いですね!
確かに、理論的には毎月分配型の収益は劣後しますが、投資というのは収益追求だけではないのです。
投資年齢が50歳未満なら、無分配型がベストですが、60歳以上の年金生活者、高齢者には毎月分配型がマッチするのですよ。
要するに、投資時年齢で最適な分配型を選択すればいいのです。
毎月分配型の大半が蛸足配当と書いていますが、そんなことはありませんね。
自分は2012年に5本の毎月分配型投信を購入しましたが、特別分配だったのは最初の3か月くらいで、以降は全て5ファンドとも普通分配になっています。
特別分配時は非課税でしたが、普通分配になると20%の源泉徴収がされるので、特別分配の方が良かったな?なんて勘違いする始末です。
基準価格も、投資時点より5ファンドとも高くなっています。
要するに、投資タイミングを間違えなければ、蛸足配当にはならない、ということです。
確かに、2年前までは、業者は分配金だけの利回りをPRして、勧誘していましたが、金融庁の指導もあり、
現在は、投信の分配利回りは、基準価格の上下も加味してトータルリターンが公表されています。
毎月分配型投信の悪口を言う方が山ほどいる割に、相変わらず、毎月分配型投信がバカ売れしてるのは、収益絶対追求以外の投資動機がある、ということなのです。
個人的には、金融資産全額を毎月分配にして毎月年金代わりに配当を受け取るのがベストな投資法です。
隠居 さま
書き込みどうも ありがとうございます。リタイヤされて 後は取り崩して行くだけの方もいらっしゃいますでしょう。
ですが運用報酬が 毎月分配型よりも低い無分配型のものを、自分で選んで少しずつ売ればいいのだし、下記のリンク先のように計画的に資金を取り崩すしくみもあります(毎月分配型は 自分で使いすぎないようにする手数料だと言う 考え方もあるかも知れませんが)。結局終わった時点で トータルで損をしている確率が 非常に高いのが毎月分配型です。
https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?burl=search_fund&cat1=fund&dir=info&file=fund_info120316.html
分配金の8割が 蛸足配当だったとは、日経新聞の記事で過去5年間の事実です。現在は「金融庁の指導もあり」って 当たり前の事だと思いませんか? トータルリターンの事実を隠して それまでずっと 言い方は悪いですが「勘違いを利用して販売」していたのですから。特別分配金なんて いかにも得したような名称をつけて。隠居さんが勘違い(税金分だけ得した)するのも わかります。
「(短期間(平均2.2年)の回転売買や毎月分配型のように)経済的合理性がないものを 売らなければ、やっていけない証券会社は 社会的存在意義がない。」
とまで 金融庁に言われたそうです。
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-2524.html
これから資産を形成する若い方にも毎月分配型を 奨めている例もあります。複利効果は素晴らしいと言いながら 20%強ずつ税金を引かれた後に、再投資させるなど(最初から税金のかからない無分配型を選べばいい)、営業のやり方には 納得行きません
本文の繰り返しになりますが、確率的にトータルで損をしてもいいが、目先のお金が欲しい方は 毎月分配金を選ばれれば いいと思います。
ピンバック: これから投資を始められる方へ | 生地屋のおやじの独り言
ピンバック: 高分配率の○ジア・オセアニア高配当成長株オープン(毎月分配型)を買わない理由 | 生地屋のおやじの独り言
ピンバック: 証券会社や銀行が絶対に書かない 投資信託のデメリット | 生地屋のおやじの独り言
簡単に計算してみます。計算を簡単にするために 下記のような前提を 置いています。
1.運用利率は年5%(3-4%が妥当かも 知れませんが。利率が上がれば もっと差が広がります)
2.毎月計算しないで 一年分まとめて計算(毎月分 細かくやっても、そう違いません)
3.普通分配金は 再投資したものとする(しないと 複利がなくなるので、もっと差が広がります)
4.特別分配金は 元本払い戻しなので ないものとする(あると その分の複利効果もなくなり、もっと差が広がります)
5.実際は復興特別税分がかかりますが無視
単位万円 小数点以下切捨て
無分配型 毎月分配型
1年目 100 x 1.05 = 105 100 x (1.05 – 0.05 x 0.2) = 104
2年目 105 x 1.05 = 110 104 x (1.05 – 0.05 x 0.2) = 108
3年目 110 x 1.05 = 115 108 x (1.05 – 0.05 x 0.2) = 112
4年目 115 x 1.05 = 120 112 x (1.05 – 0.05 x 0.2) = 116
5年目 120 x 1.05 = 126 116 x (1.05 – 0.05 x 0.2) = 120
解約時 126 – 26 x 0.2 = 121 120 – 20 x 0.2 = 116
100万円預けて 5年後、5万円も少なくなってます。長くやれば やるほど差が 広がります。投資金額が増えると 損する金額も もっと増えます。
そもそも 毎月分配型は、運用報酬が高いです。同じアセット・クラスに投資したら、その分でも 不利になります。
ピンバック: 分配金余力ランキングは これから買う人には あまりいい指標では ありません | 生地屋のおやじの独り言
いいぞ!もっとやれ‼︎
毎月分配型について Yahoo知恵袋に 良い意見が載っていたので、転記しておきます。ドルコスト平均法の逆の 売り方なんですね。
「いろんな考え方があるので毎月分配型を必ずしも否定はしませんが、資産形成の手段としてはかなり効率が悪いしくみなのは間違いなさそうです。
結果的に何が一番儲かるかは景気の動向によるので何とも言えないし、毎月分配を受け取っていた方が結果的によかったってケースもないことはないみたいだけど、非常にレアケースみたいです。資産価値がほぼずっと右肩下がりのケースに限られるみたいです。資産価値がずっと右肩下がりな事を前提に投資するのもバカみたいだし。。
ご質問のように毎月自動的に分配金をもらうよりは、自分の判断で自分が必要に感じた時に必要なだけ売った方が資産形成の効率はいいです。特に毎月とかの高い頻度で、ほぼ一定額を分配するってのは、かなり非効率です。
ひとつは、ドルコスト平均法の正反対で、価格が安い時に沢山売り払って価格が高い時にちょっとしか売らないという理想とは真逆のタイミングでの換金になります。もし個別株の売買だったらそんなことをする人はまずいないと思います。
ひとつは、あなたに払い戻されるだけでなく、その投信の保有者全員に一斉に分配するので基準価格がに与える影響が少なくないという事です。あなただけが自分のタイミングで自分の必要な金額を売る分には、基準価格に与える影響はほとんどありません。
ひとつは、毎月分配するという仕組みの為にかなりのコストが発生していますので、そのコストはどこかで保有者の資産から差っ引かれているという事です。
ひとつは、ファンドの運用成績が良くても悪くても、ほぼ一定額を分配するという事です。悪名高い、高額の特別分配金をばらまくかタコ足投資信託なんてのに当たったら、資産形成という点では最悪です。
もう一つは、言うまでもないかもしれませんが複利運用の効果が低下するという事です。
年に一度とかの少ない頻度での解約と比較して毎月という高い頻度で分配すると、その分の複利効果がそがれます。エクセルかなにかで計算すればすぐにわかると思いますが、まったく同じ利率で運用したとしても年に一回運用利益分だけを解約したほうが、毎月定額分配の方よりもだいぶ利回りが良くなります。
例:100万円を、一か月の利回り0.1%でしばらく運用してみると、
毎月1万円分配する場合は、12か月で受け取る分配金は12万円、48か月後までに受け取る分配金48万円。元本はいつまでたっても100万円)
同じ利回り運用で毎月分配せずにいれば、12か月後には112万6千円、48か月後には 161万円ぐらいになってます。
もちろん、途中で景気が急激に悪くなってしまって分配金を受け取っていた方がましだったという事になる可能性はありますので、途中で利益確定という意味でいくらか解約するのはアリです。それにしても、自動的に毎月という高い頻度で分配してもらうぐらいなら、自分でタイミングを見て年に一度ぐらいの頻度で一部換金した方がいいと思います。
そのわずかな手間さえも嫌ならば、、、毎月分配というしくみも悪くはないですが。。。
それから、現在の日本では毎月分配型が圧倒的に選択肢が多いので、特定の分野とか特定の金融機関では毎月分配型しか現実的な選択肢がないという場合も多々あります。」
さきほど知恵袋で質問をした者です。お返事ありがとうございました。早速こちらを拝見していますが、
みなさんのお書きになっていることが難しくて半分も理解が出来ません。ここに書いてもいいのか分りませんが。私の現状は夫の給料では自分の小遣いが出ないので,親から貰った国債を売り,ここで最初の失敗、
勧誘のすごさと毎月分配型に負けたのです。そのご分配金の多さに惹かれ10年で半分になってしまいましたが
その間お小遣いには不自由はしないので.深く考えることも無くきましたがこれでいいのかと心配になってきました。1、フィデリテイUSリートBへっじなしと2にっこうグラピティヨーロピアンユ−ロビートを持ってます。1は100円の分配金があり嬉しいのですがこの先ずっとつづくのかとても不安です。今のうちに
売って預金にして,毎月一定額をおろすほうが賢いかなともおもいます。
もうじきに後期高齢者となり資産を残す必要もありません。ほんとうにお恥ずかしい質問ですが教えて頂けますか。
sagamiko99 さま
書き込み どうもありがとうございます。知恵袋のお返事にも書きましたが、円安になった時(円での取り分が 多くなります)を 見計らって、早急(半年以内くらい)に全解約される事を、強くお奨めいたします。
毎月分配型は 非常に効率の悪いシステムです。フィデリティ・USリートB(H無) は 運用報酬も1.51%(経費も含め実質1.61%)も とってますし。 分配金も いつまで続くかわかりませんし、たぶん元本払い戻しの 特別分配金も含まれている筈です(高い運用報酬を払って 自分のお金を下ろしている)。
1年以内くらいに 使われる予定のお金は 定期預金等にされて、それ以外は約75歳ですので、
75%は国債(変動10、1年以後は 1年分の利息を捨てれば いつでも下ろせます)
25%はインデックス型ETF (下記がいいと思います、国内株式型で低運用報酬です)
http://maxis.muam.jp/etf_fund/181593.html
毎月のお金に お困りにならないのでしたら、インデックス型ETFの比率を 少しでも高くされたら いいです(例えば30-40%)。国債のように 元本保証ではないですが、増える事が期待できます。
お金が必要な時は 国債等を 順次解約されたら いいと思います。
本当は 海外株式型のETFにも 投資された方が 危険分散になりますが、為替リスクも あるので、あえて投資しない方が いいかと思います。
大変申しわけありません、言わずもがなですが 投資は自己責任でお願いします。私だったら 上記のようにします。
下記も今日書きました、ご参考になれば。
http://kijiya.org/?p=12448
早速にお返事を頂き感謝しています。ありがとうございます。
初めて知恵袋に質問を致しましたが、みなさまより貴重なご意見
アドバイスを頂き、いかに何もしらずに投資などを初めてしまったのかと
今更ながらはんせいをしています。
Kijiyaさまの仰るように,なるべく早く売るつもりです。
そして国債に切り替えます。
10年前に持っていた国債にまた戻ります。約半分になってしまいましたが
その間世界中を旅行しましたのでそれで良しと致しましょう。
勉強もせず何の知識も無いものが手を出せる世界ではありませんでした。
踏ん切りが着きました。ありがとうございました。
毎月自動定額解約サービスができて 毎月分配型の存在意義がなくなった件に関する 簡単な説明を 書いておきます。
例えば毎月2万円のおおこづかいが 欲しいのでしたら、それだけもらえる 販売手数料3% 運用報酬1.5%の毎月分配型の投資信託を買うよりも、販売手数料0で 運用報酬0.5%の 無分配型(又は年一回分配型)を買った方が いいと言う事です。
(販売手数料と運用報酬は、毎月分配型と無分配型で 典型的な数字を例として あげてます。個々には勿論多少ちがいますが、だいたい そのくらいの差があります)
毎月自動定額解約サービスを利用して 毎月2万円のおこづかいをもらえば同じ事です。基準価格がだらだら下がり続けたり 解約前に暴落したりするリスクに対しても、毎月分配型同様のリスク・ヘッジにもなります。
同じ資産クラス(例えば 米国リート等)に投資するのだったら 運用利回りはほぼ同じ筈なので、1%差(運用報酬分)の利回りが 毎年効いて来ます。その上スタートから3%も 違ってきます。
(同じ300万円を投資しても 片方は291万円から、他方は300万円からのスタートになります)
ただ 毎月分配型は種類が多いので、無分配型にない資産クラスも ありますが。
毎月分配投信2本(アムンデイ欧州ハイイールド債券リラ)「野村高配当プレミアム通貨セレクト)です。
アムンデイの方は学費用に以前持ってた投信から乗り換えすすめられて2年ですが基準価格はさがるばかりだしここ数か月で分配が2回下がってきて基準価格もさげています。高配当は今年春米国ハイイールドがやはり分配を下げたんで手数料高めですが買ってしまいましたがこれも基準価格、分配金とも下げてます。
分配金は生活費の補てん、学生の子供の学費用ですがここで損きりするか今までの分配金とでトントンになった時売るかどちらがいいのでしょう?ハイイールド債券はアメリカの利上げにも影響されると聞いたしこんな不安かかえてるんなら売却してしまった方がいいのでしょうか?
でも分配金がないと生活も苦しいし、すごく迷いますアドバイスお願いいたします。
上にも書いてますが、販売手数料と運用報酬が高く 効率も悪いので 円安時をねらって、なるべく早い解約を お奨めします。
利上げで 景気が悪くなれば、危ない貸付先に貸している ハイイールド債等は、一般的に危険だと思います。分散されているので 比較的安全だと説明されているかも知れませんが、リーマンショックの時の サブプライム・ローンもそう言われてました。(だから プロの機関投資家が、高い利回りにつられて 買いました)
運用報酬を含めて アムンディが1.76%(債券型としては 搾取的な超高コスト)、野村が2.05%ものコストが かかってます。
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2011102709
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2011111802
運用成績も カテゴリー平均より、悪くなってます(高い運用報酬を払っているに 運用成績が悪い=運用が下手)。
解約されて、販売手数料0 低運用報酬(目安0.6%以下)のインデックス型 投資信託をお奨めします。販売手数料と運用報酬の差だけで、200万円なら 5年で16万円以上、10年で26万円以上 (不確定な運用利回りと違って)確実に違います。
毎月のお金が 必要でしたら、毎月定額自動解約サービスの利用を お奨めします。毎月運用報酬を含めたコストの高い毎月分配型で 毎月お金をもらうより、余程ましになります。
それと もうその販売会社(銀行or証券会社)の アドバイスは聞かないでくださいませ。自分達がもらう販売手数料と運用報酬の事を 第一に考えていると 思います。頻繁に 乗換えを奨めるのも 手数料稼ぎです。
月桂樹の毎月分配型を3年ぐらい前から保有しています。
銀行で購入しました。
昨年あたりに手放したら損失はなかったと思いますが、今年になって運用損益がマイナスになりました。
分配金も購入当初の70円から55円に引き下がり、さらに2016年の10月には40円になりました。
銀行から資料も送られてきて、もう少し待っていれば回復してくるかもしれないと思っていました。
ところがほどなくして、今までのファミリーファンド方式からファンドオブファンズ方式に変更する予定という知らせが送られてきました。
運用管理費用の年率は下げられるということで負担する額は低くなるのかなと思いましたが、調べたら、ファンドオブファンズ方式自体、信託会社が別の信託会社に委託するため手数料が余分にかかるということらしい
のです。
このまま保有し続けてますます損失が大きくなるのでしょうか。
それとも回復の可能性があるのでしょうか。
1年以上前の記事に質問をして申し訳ありませんが、アドバイスをいただければ幸いです。
純さま 書き込みどうもありがとうございます。
私なら すぐに全解約です。毎月分配型が 良くないのは、このブログの記事通りです。大変失礼ながら、販売会社が 金融リテラシーの低い人に 半ばだまして売りつける商品です。
こんな非合理な商品が よく売れているのは、世界中で日本だけです。
先進国は どこも超低金利ですし当分続くと思います。回復の見込みは ほとんどないですし、高コストなだけだと 私は思います。
ファミリーファンド方式からファンドオブファンズ方式に変更するのは おそらくコストを下げるためだと 思います(マザーファンドのコストが超高い?)。ですが きっと運用報酬は下げないと 思います。
そもそも 毎月分配型は 経済的合理性がありません(つまり損)。
下記金融庁のレポートに 書かれてます。
http://www.fsa.go.jp/news/28/20160915-4/01.pdf
「• 分配金利回りのランキングを公表する等、分配金利回りの高い投資信託が運用成績が良いとの誤解を与えかねない情報提供を行っている事例
• 運用内容が同じ投資信託において、年1~2回の決算分配型のものがあるにもかかわらず、経済合理性に欠ける毎月分配型による再投資を行わせている事例
等、商品特性を正しく伝えた上で顧客に選択をさせているとは言い難い事例が見られる。」
既に保有されてる方は 早急に解約されて、販売手数料0 低運用報酬(目安0.6%以下)のものに 乗り換えられ、1-4か月に一度程度 必要な額を、ご自身で解約されるか、野村證券 日興証券 SBI証券のように 毎月定額自動解約サービスを行っている証券会社で 買われる事を お奨めします。
その方が はるかに有利になります。
すいません、資産運用に関しては、ほとんどできていないものです。
みなさんは色々勉強されて知識がおありのようですので、他のものでもうまく運用されて
いらっしゃるようですが、私は資産運用について全く勉強する意欲がありません。
今はマイナス金利のもとで、かろうじて探し出した0.5%の定期預金ぐらいのことしかできません。
そんな私も、銀行ですすめられた毎月分配型USリートを5年以上保有しています。
元金は減っていても、分配金がそれを補って余りあります。
いくら手数料や報酬、税金が取られようと、私にはこれだけ儲かっているという事実だけです。
確かに、この先はどんどん分配金が減ったり中止になる可能性もあります。
でもETFなど他の事に分散して運用していても、金融危機など悪いときは同じように
悪くなるのではないでしょうか?
4%でうまく運用などとてもできない私は、使う予定のないお金なので、
余計な税金報酬手数料を払っているのは承知の上、毎月分配型USリートを
長期保有する、というほうが、やっぱりいいのでは、と思ってしまいます。
毎月分配型は解約を・・・と言われて、マイナス金利の今、
国債や定期預金をする意味があるのか、と思ってしまいます。
ななしさん 書き込みどうもありがとうございます。スパムの書き込みが 多いので、承認してからの 表示になります。次回以降は、書き込まれたら すぐに表示されます。
全く勉強される気が ないのでしたら、すみません どうしようもありません。0.5%の超低金利で我慢されるしかないです。ですが 少しリスクをとった私の資産配分で 約4%の期待利回りです。20年で こんなに違います。(^はべき乗です)
0.5%の金利で20年運用 1.005^20年=1.104・・・
4.0%の金利で20年運用 1.040^20年=2.191・・・
約2倍違います。片方は例えば1,000万円が 1,104万円にしかなりまませんが、他方は2,191万円にも なります。長期になれば なるほど、こうなる確率は 高くなります。
参考:私の資産配分
http://kijiya.org/?p=13614
(ほぼ ほったらかし投資です。資産配分を決めて 投資信託を買い、積み立て設定もします。あとは 年数回見に行くだけ。2年に一度くらい リバランスするか、積み立て比率変更で 長期的にリバランスします。5-10年に一度程度 安全率を上げるために、安全資産(国債 定期預金 国内債券型投資信託等)の 比率を上げる。これだけです)
毎月分配型で 分配金を含めて儲かっているのなら、同じUSリートに投資する 販売手数料0 低運用報酬(目安0.6%以下)を買っていれば、その1.2-1.5倍は軽く儲かりました。銀行側は 効率の悪い金融商品を売って、バカ高い販売手数料と運用報酬で大儲けです。
下記をご覧になって 資産を危険分散して、上記のような投資信託を買えば、長期的に年平均3-5%で 運用するのは それほど困難では ありません。
参考:下記のページ下のグラフC
波乱に負けない分散投資 積み立てでコツコツ
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO90941110V20C15A8PPE001/
拙著ブログですが、こちらも宜しければ 読んでみてくださいませ。
これから投資を始められる方へ
http://kijiya.org/?p=11796
あと リーマンショックや戦前の大恐慌でも だいたい5-7年で回復してます。なので 使う前の5-7年まえから 安全資産の国債 定期預金 国内債券型投資信託等の比率を 100%にするか、上げて行けばいいのです。
(90%にしておけば、リスク資産(株式型等)が 半減しても、大よそ全体の5%の損害で 済みます)
私もリーマンショックでは 金融資産が6掛けになり大打撃を受けました。2-3日は途方に暮れ 何もやる気が起こりませんでした。ですが 翌月から貯金を取り崩しながら、積み立てを倍にしました。
安く買えたので 新規積み立て分を合わせてですが、2-3年でほぼ 元の金額になりました。