投資信託で基準価格が右肩下がりで 総資産残高も減少しているようなのは要注意

毎月分配型のものに 多いのですが、運用成績を落としても 分配するために 毎月現金を用意せざるを得ません。分配金の分だけ普通分配金でも 基準価格は下がります。(これを理解している人は、3割程度だそうです)

蛸足配当気味になってきて(特別分配金(=元本払い戻し)の割合が 増えてきます。税金取られなくて 良かったと喜んでませんか?)、総資産(=基準価格)が減り 運用が困難になりそうになると 耐えられなくなって分配金の引き下げをやります。

分配金が減ると、通常解約する人は 増えます。毎月多額の 解約現金を用意しないといけないので、益々運用成績が落ちて 基準価格が下がります。

(運用がうまくいって 利益の範囲内で分配している分には 全然問題がありませんが(基準価格は右上がりか横ばい)、ある5年間の分配金の8割が 元本払い戻しだったそうです。運用会社は 運用不振だからと言って運用報酬を、引き下げる事は 勿論ありません)

基準価格が下がると、投資信託を解約しようとする人が増えます、悪循環です。こうなると もうまともな資産運用など困難になります。損失をかかえたまま 繰り上げ償還になり、投資信託保有者が一番損失をこうむります。

以上は最悪のストーリーで 勿論こうならない場合もありますよ。私が 毎月分配型の投資信託を お奨めしない理由の1つが これです。

(某オバケ投資信託と言われた 巨大投資信託は、解約が増えて巨額の売却損を計上したそうです(その分 基準価格は当然下がります)。ただ 元が巨大だったので、総資産残高がかなり減りましたが まだ運用されてます)

また ITだ BRICS(新興国)だ 環境に優しい 社会貢献等、その時の時流に合わせた投資信託を 奨めてきます。ですが それらのブームが終わると 乗換えを奨めます(販売手数料を稼ぐ為です)。どんどん解約が増えて 上記と同じ事になる投資信託が 多いです。販売側は 旬の時だけ一生懸命に売って、後は知らん顔です。

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