日別アーカイブ: 2013年7月4日

バンガードの創業者ボーグルが書いた本です

こんにちは! 生地通販の生地屋店長です。

運用報酬の安い インデックス・ファンドETFで有名なアメリカのバンガード社の創業者 ジョン・C ボーグル氏が 書いた本です。梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーで紹介されてたので 読んでみました。

インデックス・ファンドの時代―アメリカにおける資産運用の新潮流

インデックス・ファンドの時代

インデックス・ファンドの時代

かなり前に書かれた本(2000年)で 500ページくらいあり、読むのが大変な本です。私は一応全部目を通しましたが、目次と前書き 各章や小見出しを見て、興味のあるところだけ 斜め読みされたらいいと思います。

要点は、下記のような事だと思います。

  • アクティブ・ファンド(積極運用の投資信託)の8割は、インデックス・ファンド(消極運用の投資信託)の成績(市場平均)に勝てない
  • 過去数年間 運用成績の良かったアクティブ・ファンドも、統計的に だんだんと市場平均以下の成績に 収れんしていく傾向がある(自分で買って 実際に身を持って5~6個体験し、一時は大赤字で泣いてます(涙)。別の1個は リーマンショック以外は成績が良かったようですが、今は下がってます)
    .
  • 規模が大きくなって 運用コストが低下しても、信託報酬の率を変えない
    (ファンド会社は 大儲けになるのに、ファンド購入者には 還元しない。バンガード社は コストが下がると運用報酬を引き下げている)
  • 運用報酬の1%とか コンマ数パーセントの違いが、5年とか10年後では 大きな違いになってくる
    (例えば100万円買って年1%で回すと 5年で約5万円 10年で約10万円の利益になるが、
    2%で回すと 5年で約11万円 10年で約22万円と 2倍以上の利益になる)
    .
  • 運用成績を上げようと リスクの高いものに手を出したり、頻繁な株式等の売買は 手数料や税金分だけ 確実に運用成績を悪化させる

(まだ世間では、毎月分配型の投資信託が一部人気のようですが、あれはリタイヤされて かなり経ち せいぜい後10~15年くらいしか余生がないと思われる方が 買われるものだと思います。毎月10%の税金(2014年からは20%)を引かれて分配されるので、長ければ長いほど 支払額はかなり減ってしまいます。
運用利益で分配金を まかなえないと、元本を減らして分配してます。
これを奨める証券会社の方がいらっしゃって、私も5年くらい前に買ってしまいました(涙)。が、5月くらいに円安で+-0になった時に 全部解約しました)

専門家に任せて 運用した方が、成績が良さそうなのですが、実際は専門家でも かなり失敗(ウォーレン・バフェットのような人は 別にして)し、運用報酬の1~2%が 運用成績を確実に悪化させます。

直感と反するようですが、

大部分のアクティブ・ファンドは 低運用報酬のインデックス・ファンド(市場平均)に勝てない

と 言うのは、この学会(業界)の定説のようです。私は 昨今の円安や株高を利用して 低運用報酬のノーロードのインデックス・ファンドや もっと信託報酬の安いETFに 少しずつ乗り換え中です。

(ウォーレン・バフェット氏も 「(自分のような者以外の)素人は 低運用報酬のインデックス・ファンドで、資産を運用するのが 一番良い」と 言っているそうです)

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