よく 安く買って 高く売るのが、投資だって言います。ですが 長年の投資研究で、長期投資では タイミングよりも成否に一番大きいのは アセットアロケーションだそうです。
(世界最大の資産運用機関 GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)でも、一番重視しているのはアセットアロケーション)
期待リターンとリスク(リターンの振れ幅 標準偏差)の違う資産を 組み合わせて、ポートフォリオ(=アセット・アロケーション)を組みます。期待リターンをあまり下げないで 危険率を下げる投資方法です。下記のグラフCが 過去75年間(1973~2007年)のデータです。
(外国株100%%に投資するよりも、50%50%の方が 期待リターンは0.5%くらいしか下がらないのに(日本株100%よりも むしろ高い)、リスク(値動きのブレ巾)は かなり下がります(外国株100%よりも8%ほど)
例えば 下記のように アセット・クラス(資産クラス)を組み合わせる事です。
- 国内株式 20% (5.30, 22.15%)
- 国内債券 40% (2.80, 5.40%)
- 海外株式 25% (6.00, 19.59% 先進国株式)
- 海外新興国株式 5%
- 国内リート 5%
- 海外リート 5%
(カッコ内は 期待リターンとリスクです。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の1973~2007年のデータ。これを見ると その期間 国内株式はリスクが高いのに、海外国株式に比べて 期待リターンが低かったのですね。参考:海外債券 3.40, 13.25%)
2.は一番リスクが少ないですが、期待リターンも一番低いです(安全資産)。4.はリスクが大きいですが、期待リターンも 一番期待できます(最近は ヘッジファンド等が、時価総額の小さい新興国を ねらいうちして、いろいろ仕掛けたりします。その影響で 高騰したり暴落したりしてます。なので 先進国より運用成績は悪いようです)。
お若い方は 安全資産である2.をもっと減らして、それ以外のリスク資産の割合をもっと増やされればいいです。20歳代や30歳代前半だったら、リスク資産100%でもいいと思います。戦前の恐慌やリーマンショックのような暴落が あっても、大概5-7年で元に戻ってます。ですが あと2-5年でリタイヤしようと 思われてる方は、2.の割合を増やして 安全率を増やされたらいいと思います。
(目安 年齢の%だけ 安全資産に振り向けたらいいと言われます。たとえば40歳なら 40%です。安全率を高めたければ、この比率を上げればいいのです。ですが 期待リターンも下がります)
執筆時点(2016.12)では、超低金利なので 海外債券は私は買ってません。期待リターンが3.4%なのに 為替等の変動リスクが19.59%もあるからです。新興国等の見かけ高金利国通貨は インフレ気味で、長期的には日本の金利と変わらなくなると 言われてます。
国内債券型投資信託も 買ってません。マイナス金利で 利回りが期待できず、たとえコンマ数%でも 運用報酬を取られるのが 痛いからです。国債の変動10を 代わりに買ってます。将来 金利が上がれば、海外債券型と共に 買うのを検討します。
ちなみに 日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の比率は 下記のようになってます。長期投資には 少し安全側の最適の組合せになっている筈です。(日本の投資専門家が 議論して決定) これを参考にされれば いいと思います。
- 国内株式 25%
- 国内債券 35%
- 海外株式 25%(先進国 新興国は含まない)
- 海外債券 15%
1-2年くらい経ちますと、株式が値上がりしたり 為替が変動したりして、上記のバランスが 崩れてきます。割合の増えた資産を売って 減った資産を買い増しする事を、リバランス(毎年しなさいと言う人と 2年に一度くらいが 一番効率がいいと言う人がいます)と言います。これが 非常に大切です。
リバランスは、手数料がかかり 儲かった場合は課税されるので、私は追加投資する時や積み立て比率の変更で対応してます。又は 比較的値動きの大きな個別株や 4.等が 2割くらい上がったら 利益確定して売り、割合の減ったアセット・クラスの資産を 買い増ししてます。
いつもFacebookも拝見しています!
Facebook投稿が友人限定でしたら、株式関連の投稿にコメントしたいのですが、いつもウズウズしながら我慢しています(笑)
私は100-年齢=株式の比率(VT)で投資して、毎月の買いで調整しています。売りはしないですね!
段ボール屋さん それはとても 残念ですね(笑)。ぜひ 差し支えのない範囲で 投稿もお願いいたします。
株式はVTだけですか? それは 勿体無い。私は 他にVWOとか VXUSとか 買ってます。「100-年齢=株式の比率」の式で行くと 私はかなり債券(国債の変動10のみ)比率低いです。
ピンバック: どのくらいリスク資産に振り向ければ いいか? | 生地屋のおやじの独り言
いい日経新聞の記事が 載ってました。大変参考になると 思いますので、掲載しておきます。1973-2012年までの40年間のデータを元に GPIFのデータは 算出されてます。
http://www.nikkei.com/news/print-article/?R_FLG=0&bf=0&ng=DGXMZO90941110V20C15A8PPE001