こんにちは! 布生地通販の生地屋店長です。
福島第一原発、余震で外部送電が50分間も途絶えたり 4号機で核燃料棒の損傷が発見されたりと まだまだ安心できないです。本当は早く納まってほしいものですが、大変残念ながら そんなに簡単に納まりそうにもないですね。
- 「ヨウ素131はそれほど怖いものではありません」のブログに かなり反響をいただいたので シーベルトとベクレルの換算について きちんと調べてみました。
- シーベルトは人間が浴びる放射線の強さで 積算被曝量です。ベクレルは物質が出す放射線の強さの単位です。
- 換算は複雑ですが、正確さを出す為に そうなっているのですね。
- 簡単に説明する為に ヨウ素131で食品(ほうれん草や魚等 ベータ線)の場合を説明します。
- 暫定規制値:2000ベクレル/kg(1kgのほうれん草が 毎秒2000本の放射線を出してます)
これに2.2x10のマイナス8乗をかければ シーベルトになります。(放射線の強さ 体内に残りやすさ 半減期等 全部考慮に入れてます) - 2000x2.2x10のマイナス8乗=0.000044シーベルト/kg=44マイクロシーベルト/kg
つまり 2000ベクレルのほうれん草1kgを食べると その人が死ぬまで(食べてから50年と想定)に浴びる放射線の総量が積算で44マイクロシーベルトなのです。(1kgものほうれん草を一度に食べる人はあまりいないと思います)
シーベルトの規制値はどうなっているかと言うと
- 原発事故がなくても 人は自然界から年間2.4ミリシーベルト(マイクロの千倍 =2400マイクロシーベルト)の放射線を毎年毎年浴びてます。
- 一般の人が上記の2.4ミリシーベルト以外に 望ましいと思われている放射線規制値は年間1ミリシーベルト以下です。(つまり2.4+1=3.4ミリシーベルトまでは 許容値内です。勿論不用意に浴びない方がいいですよ)
- 放射線業務従事者で 女性の場合、妊娠が判明してから 出産までに腹部に浴びる放射線の総量は2ミリシーベルト以下と言う規制値もあります。
- 胸部X線撮影で0.1~0.3ミリシーベルト、東京-ニューヨークを1往復飛行するだけで0.2ミリシーベルトの放射線を浴びると言われてます。
(アメリカへ1回行くほうが 2000ベクレルのほうれん草1kgを食べるよりも 短時間ではるかに多く被曝していると言う事です)
- 1日1.5箱のたばこを吸う人と同居している人が 副流煙から受ける年間の線量1.2ミリシーベルト。
(他の資料も当たってみましたが、この数値にはいろいろ異説もあるようです。1.2ミリシーベルトと言うのはちょっと信じがたいですが、たばこの煙(実際にはたばこの葉)が放射線を出すのは間違いないようです! 驚きました。勿論喫煙者の方が一番被曝しているのでしょうが。わたしはたばこは1度しか吸ったことがないので 良かった~♪ 喫煙の方が今回の微量の放射線よりも有害だと言う方もいらっしゃいます)
何が言いたいかと言うと 食品の2000ベクレルは かなり安全側にたった規制値だと言うことです。
勿論特異体質(例えが悪いかも知れませんが、例えば強い蕎麦アレルギーとか。蕎麦を湯がいたお湯で湯がいた「うどん」を食べただけで 死にかける人が実際にいらっしゃるそうです)の方がいらっしゃって 数万人に一人50年の間に健康に なんらかの影響が全く出ないとは言い切れません。
ですので 政府の「ただちに健康に影響の出るレベルではありません」発言になっているのですね。
上記の2.2x10のマイナス8乗と言う係数は 本当によく研究されていて、
- ベータ線よりも影響の強い中性子線は かける係数が大きくなっている。
- 甲状腺等に溜まりやすいヨウ素131は 係数が大きく、100~200日程度で体内から代謝されて半減し続けるといわれているセシウム134は小さい(1.9x10のマイナス8乗)。
- 口から食べられる場合(経口摂取)と 鼻や口から吸い込む場合(吸入摂取 こちらは環境基準用でしょう)と きちんと分けて研究され 係数も違う。
となってます。また年間摂取量の多い飲料水等は 暫定規制値が厳しく設定され 300ベクレル/リットルとなってます。(/kgでも ほぼ同じ)
詳しくごらんになられたい方は 下記をご参照くださいませ。
内部被曝に関する線量換算係数
シーベルトとベクレル
放射線被曝の例(ページの中段あたり)