こんにちは! 生地通販の生地屋店長です。
その5のつつきです。後22kmなんですが、道が細い上に大きなヒビなどで 荒れていて走りにくかったです。雄ノ山峠と言う 標高180mほどで 高さは たいした事はないのですが、斜度のきつい激坂がありました。(往路で反対方向から通ってます)
体力もなくなってましたし、ビンディングも片方壊れてます。平野氏に奨められて 途中から自転車を押しあがりました。2~4kmほど行って 下りに入った途端、最後の落とし穴が 現れました。
頭が上がらなくなったのです。何とか上げても 私の首でないみたいに、すぐに垂れてきて 2m先くらいしか見えません。当然 速く下ることはできず、平野氏においていかれました。
運悪くGPSの電池も なくなりました。このまま どんどん下って ミスコースすると、挽回する力が残っているかどうか・・・。道端にバイクを止めて、バックから電池を取り出して 交換しました。
幸いコースは はずれてないようです。一人でコースをたどるしかないと思って 進んでいくと、なっ なっ なんと平野氏が 心配して戻って来てくれてるではありませんか。胸にグッと来るものがありました。残り15kmほどになってました。
事情を話したら、先導してくれるとの事で 大変心強かったです。平野氏の知人も 頭が上がらなくてDNF(Do Not Finish)された事が あるそうです。ブルベでは たまにあるのですね、私も初体験です。
頭が上がらない私を 声で道を教えてくれました。下りは サドルから降りて、背中と首を垂直にする事で なんとか前を見れます。ただ こげないのでスピードが出ません。平地は 本当に困りました。2mくらい先しか見えません。
信号等で停まった時に 首をグルグル回したり、肩や首の筋肉を マッサージしたり・・・。片手運転で 頭を持ち上げて走ったり。平野氏が「ヘルメット ライトが付いて、重いですからねぇ~」って おっしゃったので、ヘルメットを脱ぐ事にしました。これが 一番効果があったようです!
ただ いつものスピードが出せないので、どんどん遅れます。このままでは 平野氏の完走も危なくなりそうです。それで 「先に行ってください」って お願いしたのですが、「ここで 諦めたら、一生後悔しますよ!」、「このままでは 間に合わないので、少しスピードも上げます。いいですか?」と 励まされ、最後まで つきあってくれました。
残り3-5kmほどで 残り時間21分となりました。時速20kmで1km3分です。陸橋を3つほど登るので 本当にギリギリになって来ました。「間に合わないと思ったら 先に行って、平野さんだけでも 完走してください」って お願いしました。
前が見えないので、陸橋の登り坂では 1~2回車止めに 接触しそうになりましたが、力を振り絞って 頭を上げなんとか避けました。坂も最後の力を振り絞って 必死に上がりました。交差点を右に曲がった時は 本当に嬉しかったです、すぐそこが ゴールだったからです。39時間55分(制限40時間)で なんとか2人共完走ゴールしました。非常に嬉しかったです。
私が最後の完走者でした(つまり ビリ(笑)。ゴール後 平野氏に何度もお礼を言い 固い握手をかわしました。平野氏の最後の 言葉が非常に印象深かったです。
「大変 面白かったです!」
オダックス近畿の 岡田代表によると、「塩分不足で 首の筋肉がつったようになり、頭が上がらなくなる事がある」と おっしゃってました。
あと 左のビンディングが壊れたために、シューズの後ろが 変な角度で何万回も当たり、かかとの部分が腫れて 少し痛かったです。
先にゴールしたKK氏の携帯に 「完走しました」の電話をかけ、ホテル(先にチェックインして シャワーを浴びて休んでいた)から迎えに来てもらいました。ビールとカレーを買って ホテルの部屋で、KK氏と乾杯しました。
反省に続く。
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