日別アーカイブ: 2015年2月10日

新興国の一国(例:中国)の投資信託を買わない理由

新興国の株式や債券の投資信託は ハイリスク・ハイリターンです。その中の一国(中国やインド等)の 投資信託を買うのは もっとハイリスク・ハイリターンになります。

  1. 為替が大きく変動する可能性が高い(円安になればいいですが、大きく円高になれば 目も当てられません)
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  2. 株式市場等 市場が小さいので、海外の投資資金が ちょっと流れ込めば 暴騰し、流れ出せば暴落する
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  3. その国の政治状況によって 経済がとんでもない事になる可能性がある(例:ロシア)
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  4. 海外の投資資金に対する規制が多く 運用が複雑にならざるを得ず運用報酬が高くなる
  5. ベンチ・マーク(市場平均等)に長年負けているケースが多い(下記の投資信託は 目論見書や運用報告書に 以前はベンチ・マークを記載してましたが、最近は掲載してません。できないのでしょう!)
    http://noload.558110.info/HSBCIndiaOpen.html
    http://noload.558110.info/HSBCBrazilOpen.html

私も過去に 中国 ロシア インド ブラジルの株式型のを 積立投資してました。リーマンショックを通ったせいも ありますが、ショック後積立額を増やして続けても 長年(ショック後3年程度)マイナスを強いられました。

半分くらいは 円安の時に、2割くらいの利を抜いて 売り抜けられましたが、あと半分は ほぼトントンで処分しました。4-6年くらいの利息を 考えると、トータルで大赤字だったと思います。

運用会社は毎年2%前後(今から思うと暴利だと 私は感じます)の運用報酬を受けてました。販売会社にも何割かは行った筈だと思います。(運用会社と販売会社だけが 儲かる結果になりました。まあ 考えてみれば 当たり前で、頭の非常に良い人達が作り出したしくみですから)

他に(危険分散の為に)何十カ国もの新興国に分散投資して 運用報酬が1%以下の投資信託が 沢山あります。

国内ETF(上場投資信託)だと経費率(投資信託の運用報酬+経費)が 0.18%なんてのも あります。米国ETFですが VWOのように 経費率0.15%なんてのもあります。(このバンガードと言う会社は 投資残高が増えて、運用コストが下がれば 経費率(=ほぼ運用報酬)を 下げてきます)

例えば これからインドが まだまだ経済成長しそうだから、インド株式にどうしても投資したいのなら、インドの個別株に投資なんて 怖くてできませんから いいでしょうが。ただ 長年ベンチマークに負けているのに 多額の運用報酬を取る投資信託を買う理由は ないと思います。

また もし購入するにしても、最悪半値になってもいいように 全体の数%以下にすべきだと 思います。