日別アーカイブ: 2014年7月7日

公的年金の運用が大きくプラスだったのを あまり報道しないマスコミ各社

こんにちは! 生地通販の生地屋店長です。

損を出した時には 鬼の首でもとったように、大々的に報道するのですが・・・。
「国民の大事な財産を預かっていながら、危ない運用をするとは・・・」等々

今回は10兆2,207億円の黒字、運用利回りがプラス8.64%です。(運用資産約126兆円 年金積立金管理運用独立行政法人 GPIF) 目標利率が3.2%なんで 大幅に上回っています。マスコミ各社の報道状況です。
公的年金の2013年度の運用は大幅プラス。でもマスコミ各社は……

「ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターン」
「ただ飯はない」

のことわざ通り、多少のリスクをとって運用するので 今回のように大幅な利益も上がる時もあるのです。安全資産の国債や債券等だけで 運用していたら、目標の3.2%も かなり下回ったと思います。

非常に真面目に運用されていると 思います。(比較的安全資産は 国内債券60% 海外債券11%で計71%、リスク資産は 国内株式12% 海外株式12%で計24%) 約7割が債券で 国内外にも きっちり危険分散(国内72% 海外23%)もされてます。今回の利益の多くは 国内外の株式から上がりました。国内債券からは わずか3,653億円しか 利益が上がってません)
GPIFの基本ポートフォリオ

報道各社の「○兆円も損した」(126兆円も運用しているので、2%のマイナスでも2.5兆円の損失になります。金額の大きさだけに 惑わされないように)等の センセーショナルな報道に 惑わされないようにしましょう!

世界的には 年金運用は、「ある程度のリスクを取りながら運用する」 が常識です。極端ですが、(損が出た時の 多くのマスコミが言うように)もし安全な国内債券(為替のリスクも0)だけで 運用されてれば、
(国内債券の割合は60%なので)

3,653 / 0.6 = 6,088 億円

と たった6千億円(約0.48%の運用益利率)程度の 利益しか上がりませんでした。
(たとえれば、126万円運用していて 6千円程度の利息。1-3年定期預金並みです)

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